Tシャツの歩み
Tシャツ温故知新
当たり前のように身近にあって普段気にも留めないTシャツですが、いつ頃誕生してどのような歴史を歩んできたのでしょうか?
このページではそんなTシャツの歩みを解説しようと思います。
Tシャツの誕生
スポーツウェアとしてのTシャツの起源は約80年前に遡ると言われている。
だがもともと男性用下着として使用されていたものが、次第にアート作品や政治的メッセージの代弁者に変わっていき、広告塔や、お洒落着などの様々な顔を持つようになったとされる。最近では女子向けブランド間でもロックTやバンドTシャツが定番になりつつある。
第一次、第二次世界大戦にもTシャツブームの大きな引き金となる。米国海軍から始まったTシャツは、1939~1945年の第二次世界大戦後すぐに米国陸軍の公式肌着として採用されることになった。
軍隊の象徴として見られるようになり、戦後は国家の要人から一般人まで社会の階層を問わず、米国の解放をもたらす民主主義シンボルとして広く定着していった。
こうして、現在我々のなじみ深い半袖Tシャツは、1948年頃にスポーツやレジャーのためにデザインされたものがTシャツとして誕生した。
綿100%の着心地
Tシャツがここまで最もポピュラーな衣類となった要因として、『綿』が使用されていたということを忘れてはならない。
綿は、紀元前3000年ごろよりインダス川流域の住民に使用されて以来、全世界へと広がっていった理想的な素材であった。
麻やリンネルにはない柔らかな肌触りをしていてウールのようにこすれることもない。
また、吸汗性にも優れた天然素材であるこの綿は、20世紀初めには米国が生産高世界一位であり、必然的にTシャツ生産と結びついたのであった。
加工技術の発達
古くはステンシル印刷が使われ、それからシルクスクリーン印刷が主流となり、さらに発泡・フロッキー・蓄光などのインクや艶出し紙なども充実し、ほとんどのプリント製品がこの方法が使われるようになった。
また、熱圧着でプリントしたものを転写する熱転写プリントも盛んに行われて、現在ではDTP同様、パソコン上で作成したデザインデータをそのままウェアにプリントできるまでになった。
誰でも手軽にTシャツのプリントを行える時代がやってきたこと、そしてそれらのチャレンジにTシャツという素材が最も手軽で身近な存在だったことが今日のデザインTシャツの発展につながっているのである。
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Last update:2023/5/22